2020年の記事
全8件
2020年
『風の歌を聴け』を読む
村上春樹の『風の歌を聴け』について書く。本書は次のような文学論から始まっている。「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」
続きを読む『グレート・ギャツビー』を読む
グレート・ギャツビーの実質的な主人公であるジェイ・ギャツビーは、典型的なドン・キホーテ型の主人公である。ドン・キホーテが騎士道物語という魔法を信じていたように、彼もまた若い頃の恋愛という魔法を信じている。
続きを読む『大聖堂』を読む
レイモンド・カーヴァーの短編『大聖堂』について書く。この作品において盲人とはつまり読者のことを指している。小説家は読者に対してすべてを言葉で説明しなければならない。
続きを読む『祖母の記録』を読む
円城塔の短編集『バナナ剥きには最適の日々』を読んだ。そこで本稿では短編『祖母の記録』について論じてみる。この短編集には「自我が箱の中に閉じ込められている」という構造が随所に出てくる。
続きを読む「分からない」から「分かる」へ、「分かる」から「分からない」へ
本記事では『ノルウェイの森』から『騎士団長殺し』までの、村上春樹の「分かる」ということへの姿勢の変化について語る。『ノルウェイの森』と『ねじまき鳥クロニクル』はセットの作品である。
続きを読む『HUNTER×HUNTER』を読む
今回は漫画『HUNTER×HUNTER』について、思いつくままに書いてみることにする。まとまりのない記事になっている。ゴンとヒソカはよく似ている。
続きを読む留保のない怒りはありうるのか
前回に引き続きヒストリエを考察していく。ヒストリエのテーマは個人の自由と怒りである。この二つは不可分に結びついており、分けて考えることができない。
続きを読む世界で最も偉大な小説と二番目に偉大な小説
世界で最も偉大な小説はセルバンテスの『ドン・キホーテ』である。特にその中の短編『愚かな物好きの話』がそうだ。セルバンテスはそこで小説におけるもっとも基本的なテクニックを構築し、誰にでもわかる形で明らかにしてみせた。
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