タグ「文学論」の記事
全25件
2024年
生きていることに意味はない
これからの人類は「生きていることに意味はない」という真実とどう向き合っていけばいいか、その態度を問われることになるだろう。
続きを読むいまの僕の生き甲斐
僕は死に瀕している。体は健康なのだが、心が死にそうなのだ。仕事はつまらなく、異性にはモテない。友人はまったくおらず、現実でもネットでも話し相手すらいない。
続きを読む心という機械と小説の関係性
今日はより良い小説を書くために我々はどうするべきかという話をしたい。僕の考えでは、人間の心は機械である。小説は人間の頭の上で実行することが可能なプログラムだ。
続きを読むいま魅力のあるコンテンツは何か
いま世間で流行っている一番魅力のあるコンテンツは、ライブ配信と炎上だ。ここで言う炎上とは、たとえば2023年の1月に起きたスシローのぺろぺろテロ、およびそれに集中した批判のことを指している。
続きを読む影と鏡像6
本稿では心の入れ替えという作用について記す。セルバンテスのメソッドは典型的な入れ替えの例である。セルバンテスは人間の心が意識と無意識の二層に分かれていることを喝破し、かつそれぞれの層が抱えている感情を入れ替える方法を発明した。
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2023年
影と鏡像5
影と鏡像は負の姿である。それは正の姿としては、古事記における二ということになる。西洋的な価値観から古事記における二の姿を見ると、それは影と鏡像として目に映る。
続きを読む影と鏡像4
主人公が引き裂かれの状況に置かれている時に、二つの異なる道の融和を図らざるをえないのは、往々にして作者にとっても困難な道である。
続きを読む影と鏡像3
本稿では次の作品群をとりあげる。『ウィリアム・ウィルソン』は単純な構造の作品である。一般的に言って影と鏡像という現象の根底にあるのは、自己の良心と欲望の相剋であるが、この作品では影が良心として立ちあらわれ、本体のほうは欲望を体現している。
続きを読む影と鏡像2
影と鏡像という構造の中心にあるのは引き裂かれへの独自の態度である。影と鏡像は、主人公が二つの力に引き裂かれる状況に陥っているときに、その解決を、片方の抹消ではなく、両者の融合でおこなおうとする場合に立ち現れる。
続きを読む影と鏡像
影と鏡像という文学のテーマがある。これはシャミッソーの『影をなくした男』という小説から開始されたらしい。明らかな後継作品としてホフマンの『大晦日の夜の冒険』がある。
続きを読む僕の考える小説の歴史の仮説
いままで僕は小説の歴史というものを意識したことがなかった。それはとほうもなく巨大なもので、僕のような小者には到底理解できないに違いないと思いこんでいた。
続きを読む嘘と疲労、そこからの回復ということ
嘘は文学において避けられないテーマである。小説は基本、嘘を書く。普通は嘘だけでほとんどを構築する。小説はそうした砂上の楼閣、雲のようなあやふやなものであるにも関わらず、読んだ人の心を動かし、確実に新しい何かを与える。
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2022年
『カラマーゾフの兄弟』に反論する
『カラマーゾフの兄弟』は偉大な作品だ。でもその主張は間違いである。あるいは不完全な部分があると僕は考える。ドストエフスキーは引き裂かれが間違った状態であると捉えた。
続きを読む僕にとっての最大のテーマ
僕にとっての最大の文学的なテーマは死だ。それに興味がある。ふりかえってみると僕の心に残っている小説はどれも死を中心に据えていた。
続きを読む僕の文学に対する姿勢
僕は小説を読むことがあまり好きじゃないらしい。以前からなんとなく自覚してはいたが、じつのところ小説が苦手なのだ。字ばかりで絵がない本なんて気が滅入る。
続きを読むニヒリズムと嘘
三島由紀夫はニヒリズムを極めた作家だ。その考えの要諦は次である。村上春樹はこのニヒリズムの克服を目指した作家である。その考えの要諦は次である。
続きを読むかりそめの目標
物語は序盤で主人公になんらかの目標を示す。ただしそれは他者から与えられた、かりそめの目標であり、達成したとしても真の問題解決にはならない。
続きを読む『チェンソーマン』を読んで思ったこと
藤本タツキの漫画『チェンソーマン』を読んだ。実に面白かった。内容は、とても文学的な物語だった。エンタメ色は薄い。画風もキャラクターデザインも物語も全然キャッチーではなかった。
続きを読む入れ子構造とくりかえし
物語を入れ子構造にして、入れ子の外側と内側でそれぞれ同じ構造の物語を語ると、その作品は大きな効果を得る。その種の作品として次の三つが挙げられる。
続きを読む物語におけるエディプスコンプレックスについて
漫画『推しの子』を読んだ。面白かった。母親を溺愛する男の子が、母親を殺した主犯(と思われる)父親を探し出して復讐を企むという筋書きである。
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2021年
2020年
世界で最も偉大な小説と二番目に偉大な小説
世界で最も偉大な小説はセルバンテスの『ドン・キホーテ』である。特にその中の短編『愚かな物好きの話』がそうだ。セルバンテスはそこで小説におけるもっとも基本的なテクニックを構築し、誰にでもわかる形で明らかにしてみせた。
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