タグ「1Q84」の記事
全21件
2024年
カフカ的状況を解決する
カフカ的状況、というものがある。カフカ作の小説「変身」や「城」に出てくる、主人公が不可思議に行き詰まりを体験している状況だ。
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2023年
『1Q84』を読む4: 卵型の比喩
リトル・ピープルに対抗するもの。それこそが個人の願いである。自分固有の願いを持ち、育て、また自覚すること。それを守り切り、かなえること。
続きを読む『1Q84』を読む3: リトル・ピープルの正体
前回の記事で、見えない力が作用して、作用される側が力を行使するという構造について言及した。これはリトル・ピープルについても同じことが言える。
続きを読む『1Q84』を読む
あらためて村上春樹の『1Q84』を読み解いていく。本稿は読み解きをおこなった記事の目次である。
続きを読む『1Q84』を読む2: 海の直喩と月の隠喩
『1Q84』には海を軸にした直喩が頻出する。次に一覧を掲げたので確認していこう。ページ数は文庫版を参照している。1Q84年の世界には二つの月が空に架かっている。
続きを読む『1Q84』を読む5: 『城』のアンサーとしての『1Q84』
カフカの『城』については以前解説した。『城』が抱える本質的な問題に村上春樹の『1Q84』は答えていると思うので、今回はそれについて説明する。
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2022年
2021年
鉄道について考える
僕はVtuberの文野環ちゃんが大好きだ。そして文野環ちゃんは鉄道が大好きだ。それで僕も最近鉄道というものに興味を持ち始めた。
続きを読む『1Q84』を読む1: 繰り返される「ヤナーチェック」
『1Q84』の最初の青豆の章には、文庫版では24ページの中に「ヤナーチェック」という固有名詞が13回も登場する。この繰り返しについて本記事では解説をおこなう。
続きを読む分裂と統合・その2
岩崎夏海が喝破したようにすべての文学には分裂という問題がつきまとっている。例えばレイモンド・カーヴァーの『ささやかだけれど、役に立つこと』では、前に考察したように、書き手の思いは幸福な人々と不幸な人々の二者に分裂している。
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2020年
世界で最も偉大な小説と二番目に偉大な小説
世界で最も偉大な小説はセルバンテスの『ドン・キホーテ』である。特にその中の短編『愚かな物好きの話』がそうだ。セルバンテスはそこで小説におけるもっとも基本的なテクニックを構築し、誰にでもわかる形で明らかにしてみせた。
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2017年
非対称な一対の存在
『1Q84』を読んでいてつくづく思うのは、この作品は論理の構築物であるということだ。これほど理路整然としたパズルも他にない。
続きを読む冒頭に置かれた矛盾
冒頭に矛盾した表現を置いている小説は数多い。それらはしばしば小説のテーマと関わりがあり、新しい作品世界を立ち上げるための起爆力にもなっている。
続きを読む指の多義性
本稿では『多崎つくる』について、三つの項目を書いた。なおこれまでの記事はこちら。『多崎つくる』の作中では、自己との解離、分裂、あるいは二重性という現象について繰り返し言及がなされている。
続きを読む因果関係というテーマ
本稿はこちらの記事から続いている。『多崎つくる』の主人公に与えられる問いは「友人に絶縁された理由は何か」というものだ。これは因果関係を把握するという問題に等しく、この種の問題意識が本作のあちこちに登場しているので見ていくことにしよう。
続きを読む影としての作品
本稿では『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が『1Q84』のペアとして存在している作品であることをまず述べる。その後べつの記事で、この事実を手がかりにして両作に共通する因果関係というテーマを読み解いていく。
続きを読む分裂と統合
『1Q84』には同じ名詞や字句のくりかえしが作中に頻繁に現れる。本稿ではその表現の持つ文学的な意味を探究する。次の一文は、天吾が『空気さなぎ』の改稿許可を得るために戎野先生に初めて会いに行く場面から引用したものである。
続きを読む『1Q84』の隠喩表現に関する補足
今までこのブログは二回に渡って『1Q84』の解説をおこなってきた。本稿ではこれまで議論してきた『1Q84』の隠喩表現について整理をおこない、また補完をおこなう。
続きを読む『海辺のカフカ』におけるメタファーの性質
『海辺のカフカ』には「メタファー」という言葉が頻繁に登場するのだが、これは本作を読み解く上での鍵となっている。そこで本稿ではその意味や性質について整理してみた。
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2016年
逆方向の力
本稿では前回(リンク)に引き続き『1Q84』について議論をする。そのために次のような形で先行する文学作品が『1Q84』に影響をおよぼしていることを説明する。
続きを読む卵を温めることについて書いた小説
小説『1Q84』の中核を成しているのは卵型の暗喩である。同作には容器や部屋にまつわる表現が多様な形をとって随所にあらわれるが、それらはいずれも「卵を温めてヒナを孵す」という行為のヴァリエーションになっている。
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