六つの塔

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六塔掌月のブログ

2022年の記事

全24件

2022年

  1. 『カラマーゾフの兄弟』に反論する

    『カラマーゾフの兄弟』は偉大な作品だ。でもその主張は間違いである。あるいは不完全な部分があると僕は考える。ドストエフスキーは引き裂かれが間違った状態であると捉えた。

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  2. 僕にとっての最大のテーマ

    僕にとっての最大の文学的なテーマは死だ。それに興味がある。ふりかえってみると僕の心に残っている小説はどれも死を中心に据えていた。

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  3. 村野四郎の詩をよむ

    我々のこころの中にはじつにさまざまな記憶が散らばっている。嬉しかったことや悲しかったことだけでなく、つまらぬことまで脳は憶えている。

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  4. 『ドライブ・マイ・カー』を読む

    村上春樹の『女のいない男たち』の全体については、すでに以前の記事で説明した。本稿では、最初の短編『ドライブ・マイ・カー』の一部分をとりあげて説明する。

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  5. 『カラマーゾフの兄弟』を読む

    ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』について書く。訳は、光文社古典新訳文庫の亀山郁夫訳を用いる。どんな物語にも、これが理解できていれば重要なことはあらかた分かったと言えるような構造の核心が存在するものだ。

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  6. 僕の文学に対する姿勢

    僕は小説を読むことがあまり好きじゃないらしい。以前からなんとなく自覚してはいたが、じつのところ小説が苦手なのだ。字ばかりで絵がない本なんて気が滅入る。

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  7. 名前を名乗るのはむずかしい

    先日驚くべき出来事を目撃した。僕の属しているDiscordサーバーで、ハンドルネームが「匿名」という文字列の人が「発表用のテキスト・チャンネルに自分の書いた小説を置いたので、誰か見て添削してほしい」と言い出したのだ。

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  8. 『日はまた昇る』を読む2

    ヘミングウェイの『日はまた昇る』を端的に言い表すと、これは「耐える」文学である。我々はこの本を通じて、苦しみに耐える人の在り方を学ぶことができる。

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  9. ニヒリズムと嘘

    三島由紀夫はニヒリズムを極めた作家だ。その考えの要諦は次である。村上春樹はこのニヒリズムの克服を目指した作家である。その考えの要諦は次である。

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  10. 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読む

    フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読んだ。それについて書く。物語は妻との不和で幕を開ける。

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  11. かりそめの目標

    物語は序盤で主人公になんらかの目標を示す。ただしそれは他者から与えられた、かりそめの目標であり、達成したとしても真の問題解決にはならない。

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  12. 『チェンソーマン』第一部を読む

    藤本タツキの漫画『チェンソーマン』について書く。物語はマキマとデンジの関係性を中心に進行する。それ以外の登場人物はすべてこの中心軸に寄与するためのサブキャラクターに過ぎない。

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  13. 『ルックバック』を読む

    藤本タツキの漫画『ルックバック』について書く。この漫画は登場人物と読者の間合いが遠い。すなわち読者は、前のめりの姿勢になって主人公に感情移入するという読み方ができない。

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  14. 『チェンソーマン』を読んで思ったこと

    藤本タツキの漫画『チェンソーマン』を読んだ。実に面白かった。内容は、とても文学的な物語だった。エンタメ色は薄い。画風もキャラクターデザインも物語も全然キャッチーではなかった。

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  15. 『家を背負うということ』とカフカの作品を比較する

    岩波現代文庫の『臨床家 河合隼雄』という本の、冒頭におさめられている『家を背負うということ』を、僕はもう何度も読んでいる。

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  16. 入れ子構造とくりかえし

    物語を入れ子構造にして、入れ子の外側と内側でそれぞれ同じ構造の物語を語ると、その作品は大きな効果を得る。その種の作品として次の三つが挙げられる。

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  17. 『さよなら絵梨』を読む

    藤本タツキの漫画『さよなら絵梨』を読んだ。それについて書く。映画という芸術分野は、何が嘘か何が本当かというテーマについて深い興味を抱いているものだ。

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  18. 『城』を読む (後半)

    前回に引き続き、カフカの『城』を解読していく。本稿では後半を扱う。本稿で示すページ番号は角川文庫の原田義人訳の『城』にもとづいている。

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  19. 『女のいない男たち』を読む

    村上春樹の『女のいない男たち』について書く。この本は短編集だが、互いに関連のある話が並んでいる。短編は明確な狙いのもとに順番が定められており、一本目の『ドライブマイカー』で穏やかなスタートを切って、五本目の『木野』でクライマックスを迎える。

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  20. 『城』を読む (前半)

    フランツ・カフカの『城』を原田義人の訳で二度読んだ。それについて書く。本稿は、カフカの『変身』と村上春樹の『かえるくん、東京を救う』、またカフカの『城』の原田義人訳、そして次の記事を読んだ者を対象にしている。

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  21. 『外套』を読む

    ゴーゴリの短編小説『外套』を岩波文庫の平井肇訳で読んだので、それについて書く。この小説は基本的にはリアリズムで書かれている。

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  22. 『ゲンセンカン主人』を読む

    つげ義春の短編漫画『ゲンセンカン主人』について書く。この作品の物語にわかりやすい意味や論理といったものは存在しない。ともかくラストのコマの衝撃がすべてである。

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  23. 『BECK』を読む

    ハロルド作石の漫画『BECK』について書く。『BECK』の中心的なテーマは、正と負の融和である。すなわち、うらぶれた物や汚い物、罪や影といった物と、きれいな物との融和である。

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  24. 物語におけるエディプスコンプレックスについて

    漫画『推しの子』を読んだ。面白かった。母親を溺愛する男の子が、母親を殺した主犯(と思われる)父親を探し出して復讐を企むという筋書きである。

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