2016年の記事
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2016年
『変身』と『かえるくん、東京を救う』
フランツ・カフカの『変身』と村上春樹の『かえるくん、東京を救う』について書く。村上春樹の短編は『変身』の優れた解説になっている。
続きを読む『夢応の鯉魚』を読む
『雨月物語』に収録されている『夢応の鯉魚』を読んだところ大変おもしろく、実に驚かされた。そこでなぜこの作品がこんなにも面白いのかについて考えてみた。
続きを読む『イエスタデイ』を読む
村上春樹の『イエスタデイ』は面白い短編小説だ。『女のいない男たち』という本の中で一番意味不明なのがこの作品なのだが、なぜかそこに心が惹かれる。
続きを読む怒りについて
次の文章は『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』から。主人公・多崎つくるが夢を見ている。その音楽を無心に演奏しながら、彼の身体は夏の午後の雷光のような霊感に、鋭く刺し貫かれた。
続きを読む逆方向の力
本稿では前回(リンク)に引き続き『1Q84』について議論をする。そのために次のような形で先行する文学作品が『1Q84』に影響をおよぼしていることを説明する。
続きを読む卵を温めることについて書いた小説
小説『1Q84』の中核を成しているのは卵型の暗喩である。同作には容器や部屋にまつわる表現が多様な形をとって随所にあらわれるが、それらはいずれも「卵を温めてヒナを孵す」という行為のヴァリエーションになっている。
続きを読む『象の消滅』を読む
村上春樹の『象の消滅』について書く。『象の消滅』は大半の文章が象の説明に割かれている。『僕』と『彼女』の話は長さとしてはわずかであり、象の消滅の持つ意味を再確認する役割を担っている。
続きを読む『パン屋再襲撃』を読む
村上春樹の『パン屋再襲撃』について書く。『パン屋再襲撃』を読み解く鍵は、一度目の襲撃の時に主人公がパン屋からもちかけられた取引にある。
続きを読む『豊饒の海』と『百年の孤独』の共通点
『豊饒の海』と『百年の孤独』には共通点が多く、興味深い。まずは思いつくままにそれらを列挙してみよう。発表の時期がほぼ重なっていることを考慮すると、一方が他方を参考にしたことはありえない。
続きを読む比喩を剥ぎとる
三島由紀夫の『豊饒の海』には『失われた時を求めて』のパロディ・シーンが数多く登場する。本稿ではまずその場面を拾い上げ、次にパロディの狙いについて考えていく。
続きを読む『ロング・グッドバイ』の三人の医者
探偵小説『ロング・グッドバイ』について解説する。本稿ではハヤカワ文庫の村上春樹訳を参照している。主人公である私立探偵のフィリップ・マーロウは、作中において三人の医者に会いに行く。
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